離婚問題でこじれやすい親権について
離婚問題は、お子さんがいる場合にこじれやすい傾向にあります。
親権者を決める必要があるためですが、離婚すると親権者は夫婦のどちらかだけになるので離婚問題になるケースが多いのです。
どちらも譲らない場合裁判所で争うことになりますが、裁判所はどのような点を考慮して親権者にふさわしいかどうか判断するのでしょうか。
それぞれのポイントをまとめてみましょう。
まず、子を育てる意欲や能力が問われますが、これには親の年齢や健康状態、経済力などのほか、住宅事情や学校関係などが挙げられます。
次に見られるのが子の事情です。
これまで実際に面倒をみて来た方が優先されるため、特に子が小さい場合は母が優先される傾向にあります。
ただ、10歳以上であれば意思が確認される場合もあり、15歳以上になると正式に陳述を聞く必要があるとされています。
つまり、子の意思が重視されます。
また、子が複数いる場合も基本的には親権者を分けることはしません。
慰謝料はいらないが親権だけは欲しいという人もいますが、子に対する愛情の大きさが客観的に判断されることが多いので、一緒に過ごしてきた時間の長さをアピールするとよいでしょう。